HOW TO レイヤリング(重ね着)について


レイヤリングの重要性




身体を濡らさず、体温を適切に保つためには、レイヤリングを!

あっという間に天候が変わり、汗や雨で濡れやすく、
さらには街中とは違い気温が低くなるトレッキング時には、レイヤリングが重要となってくるのです。

レイヤリングとは、安全で快適なトレッキングを行うための「重ね着」のことです。
ではなぜレイヤリングをするのか、まずは山でのリスクを覚えておきましょう。

トレッキング中の発汗量

トレッキングに必要とされる水の量は2Lと言われています。その水は汗となって、ウェアを濡らします。さらには雨を防ごうと雨具を着ていても、かいた汗やその蒸気でウェア内は湿ったり濡れたりしてしまうのです。

山の気温

山は、標高が1000m上がるごとに気温が約6℃下がると言われ、さらには風速1mごとに体感温度が約1℃下がるとも言われています。たとえ街中が暖かくても、山中は冬の気温と同じであることが珍しくありません。気温の変化に伴った、体温調節が重要となってくるのです。


気温
標高が1000m上がると気温は6℃下がる。


体感温度
風速1mごとに体感温度は1℃下がる。

濡れた状態の危険性

濡れたウェアが肌に接すると身体が急激に冷やされていきます。低くなった山の気温と合わせて、その状態が続くと、体温も体力も奪われ、低体温症の危険性も出てきます。