プロフェッショナルインタビュー:「ベースボールメンテナンスガイド(Baseball Maintenance Guide)」プロフェッショナルインタビュー:「ベースボールメンテナンスガイド(Baseball Maintenance Guide)」

「スパイク選びとお手入れの基本。」神田 重昭 氏〈ミズノ(株) スポーツ事業部コントロール室テクノレップ課〉:プロフェッショナルインタビュー「スパイク選びとお手入れの基本。」神田 重昭 氏〈ミズノ(株) スポーツ事業部コントロール室テクノレップ課〉:プロフェッショナルインタビュー

スパイクについて語る神田氏。圧倒的な知識と経験に裏付けられたお話は、具体的で初心者でもすぐに実践できるものばかりでした。スパイクについて語る神田氏。圧倒的な知識と経験に裏付けられたお話は、具体的で初心者でもすぐに実践できるものばかりでした。

ミズノ(株)では全国の学校やショップを回り、野球用品の正しい使い方やメンテナンス方法を伝えるワークショップ活動を行っています。そのメンバーで道具を知り尽くした神田重昭氏にスパイクの選び方や手入れのコツを伺いました。

ヒモの通し方で、スパイクが変わる。

スパイクを丁寧にメンテナンスする神田氏。基本の大切さを改めて教えていただきました。スパイクを丁寧にメンテナンスする神田氏。基本の大切さを改めて教えていただきました。
神田氏が乗るワークショップ専用車。この車にメンテナンス道具を詰め込み、全国の学校や店舗を訪問されています。神田氏が乗るワークショップ専用車。この車にメンテナンス道具を詰め込み、全国の学校や店舗を訪問されています。

私は子どもの頃から野球に明け暮れ、野球に関わる仕事がしたくてミズノ(株)に入りました。この会社には、私に限らず野球好きがたくさん集まっていて、選手たちにいいプレーをしてもらいたい一心で商品をつくり、みなさんの元へ届けています。私の仕事は、そんな仲間たちの想いが詰まった商品の魅力を、現場レベルで正しく伝え、本来の力を発揮してもらうことだと思っています。

私は長年の製造畑の経験を生かして、約3年前からワークショップに参加しています。全国の学校や店舗を回り、道具の選び方や使い方、手入れの方法などを伝える活動です。また、道具を修理するリペアマンを対象にセミナーも開催し、正しい知識と確かな技術を持った人にライセンスを与える支援もしています。

実際に多くの方の道具をメンテナンスして感じるのは、まず購入時に自分に合ったものを選んでほしいということ。スパイクなら、ヒモをちゃんと通して試し履きしてください。また、9本歯の金具では金具の上に指が乗らないと、スパイク全体が曲がってきます。そうした基本を押さえることがなにより大切です。また、使用時には、ヒモは穴の上から通す。ヒモが交差する部分はスパイクの外側から内側へ向けて通すヒモが上になるようにすること。そうすれば、外側への型崩れを防げます。脱ぎ履きするたびにヒモを締め直せば、足との一体感を保つことができます。メンテナンスと聞いて難しいと感じる人もいるようですが、ヒモの扱いに気をつけるだけでも履き心地が大きく変わります。ポイントを踏まえたお手入れを自分のペースでやってみてください。野球がもっと上手く楽しくなるかもしれませんよ。

神田 重昭 氏[かんだ しげあき]

1955年鹿児島県生まれ。中学、高校と野球に打ち込み、ミズノ(株)に入社。長年に渡りグラブの製造やメンテナンスなどに携わる。3年ほど前からワークショップチームに所属。全国の学校や店舗を回り、道具の正しいメンテナンス方法を伝授するほか、リペアマンを対象にしたセミナーでも講師として活躍中。

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